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氷細工

氷細工


あなたの流した涙で
あなたはひとすじ分、溶けていく

氷細工のあなたに触れようと
あなたに伸ばしたこの指先は
あと一歩のところでためらわれ
迷いを写して届かない

氷の肌は触れれば
他者の体温では溶けてしまう

あなたの冷たさに隠した心は
ちょっとの熱で溶けてしまう身体と同じく
きっと儚く、脆いもの

あなたが零した涙で
あなたはふたすじ分、割れていく

氷細工を繋ぎとめようと
あなたに触れかけたこの腕は
もう一息のところで拒絶され
触れられる勇気を持ち得ない

氷の身体を抱いてしまえば
その温もりが割ってしまう

あなたの壊れやすさに見える心は
ちょっと触れれば壊れるような
きっと拙く、危ういもの

ならば
あなたが溶けて割れて
一度まっさらな水になるまで待ちましょう
届いてしまうのが怖いなら
触れられるのに怯えるのなら

今度は
暖かい涙が
優しく頬を伝うまで
その身体が
温もりを取り戻すまで
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テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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非公開コメント

こんばんわ

素敵な詩ですね!
何度も読み返してしまいました!
氷の世界観の色彩が
鮮やかに想像できました。

また遊びに来ます!

Re: こんばんわ

コメありがとうございます!
何度も読み返していただけたなんて、ありがたや×2です!
次回も楽しんでいただけるよう、更新がんばります!

今度お邪魔させていただきますね!!
ご訪問ありがとうございます!
プロフィール
気ままに更新してます。 気にいっていただけるものがあったならこれ幸いです。

三日月幻夜

Author:三日月幻夜
よく「雰囲気大分違うけど、同じ人が書いたの?」って言われます。
色々あるので見てってください。

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