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翅風

山水を浴びた
透明な翅を伸ばし
オニヤンマが飛び立った


脱ぎ捨てられた古い衣は
暑さで伸びた雑草と一緒に
硬さを保ち風に揺れている


どうして足元に見つけてしまったのだろう
そんな風に揺られてしまっては
ただの抜け殻だなどと
踏みつけることもできないじゃないか
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そんな日々

草むらのカナヘビに聞いてみる

「いつも同じ表情だね。その眼、何考えてるかわからないって言われない?」

カナヘビが答えるのは こう

「人によって表情を変えるばかりのお前は、どれが本音かわからないな」

クミタテ

深夜なのか早朝なのか分からなくなってしまった時間
私はひとりで何をしているのだろう


眠れないからと無為に時間と光熱費を浪費して
命もない、からっぽな人みたいなナニカをその手の中で組み立てている


つまらないのはダレカのせい
こんなことをしているのはダレカのせい
目が疲れているのもダレカのせい
指先に塗料がついているのもダレカのせい


その「ダレカ」ってところにその時々にイラついた奴の名前を組み入れて
手の中で組み立てているものにひっそりつぶやく



なあ、その手に持ってる銃で「ダレカ」を撃ち抜いてくれよ



その時の「ダレカ」に自分を入れたくなるけど
当たり前過ぎて組み立てていたナニカをもう一度分解することにした


あぁ、なんで今日はこんな時間まで起きてたんだっけ?
分解しながら考えてみたけど
銃を壊してしまったところで思い出すのはやめることにした

あれは「善意」であるらしい。

ネガティブも後ろ向きも迷うのも
私は尊いものだと思う


善意の押し売りや
ポジティブの強迫に比べればマシ


ましてやそれが
常に自分たちが他者より抜きんでて
「波長」とやらが高いと嘯くモノからの言葉なら


縁が別れた者たちへ
「裏切り」や「波長レベルが下がった」としか理由付けできず
自らの高さを測れないのなら



それは善意などではなく
独善という
強要するだけの
暴力だ

デルス・ウザーラ

懐かしい友人に会いたくなった。

連絡先すら知らないと気付いたのは、



電話番号を探し続けて
古い携帯電話を起動して
ノイズ混じりの画面を見た後。



あの時、言い出す勇気があと一歩でもあったなら

このどこか「足りない」という心持ちを
満たすことができたのだろうか。








ご無沙汰しております。
「復活の日」とか言っといてどんだけ間が空いとんねん! つー話ですね。
やっとこさ戻ってきました。
ご訪問ありがとうございます!
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気ままに更新してます。 気にいっていただけるものがあったならこれ幸いです。

三日月幻夜

Author:三日月幻夜
よく「雰囲気大分違うけど、同じ人が書いたの?」って言われます。
色々あるので見てってください。

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